特集 大学入試情報 セミナー通信 2020年10月号

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特集 大学入試情報

【共通テスト第2日程の希望は7%!】

 文科省の調査によると、高3生が希望する「大学入学共通テスト」の受験日程は、例年通りの第1日程(1/16・17)が約43.1万人、新たに設定された第2日程(1/30・31)が約3.2万人で、第1日程が93%と圧倒的に多く、第2日程は7%に。

 第2日程は、新型コロナウイルスに伴う休校での学習進度の遅れを考慮して設定された。共通テストまでの残り時間は長くなるが、その分、その後の国公立二次試験や私大一般入試への準備期間が短くなる。そのため、例年通りの第1日程を希望する高3生が多かったと推測される。今年の現役生は、例年以上に時間を有効に活用して学習することが大切になる。

【英語RLの配点比率は国立大の35%、公立大の36%が4:1に】

 全国86校の国立大学について、2021年度共通テスト【英語】におけるリーディング/リスニングの配点を一覧にまとめた。国立大学で最も多いのは、センター試験の配点比率を踏襲した4:1で35%が採用。そして、共通テストと同じ配点比率の1:1が32%と続く。

 ※同じ大学でも学部学科で配点比率が異なる場合があります。12月までに発表される入試選抜要項で志望校の配点を必ず確認してください。

【共通テストの表紙 変更点】

数①(数ⅠA 数Ⅰ)
・試験時間を「60 分」から「70 分」に変更しています。
・解答上の注意7に解答ルールの明確化のため,二重四角で囲まれた箱は,選択肢から一つを選ぶことを記載しています。

数②(数ⅡB、数Ⅱ)
・解答上の注意3に解答ルールの明確化のため,数と文字の積の形で解答する場合について記載しています。
・注意7は数①と同じ。

理科
・注意事項4で例示している解答欄に0,a,b を追加しています。
・理科②での選択問題は廃止。それにかかわる記載が削除。

外国語(英語リーディング)
・配点の変更に伴い「200 点」から「100 点」に変更しています。

外国語(英語リスニング)
・配点の変更に伴い「50 点」から「100 点」に変更しています。
・問題音声を流す回数の変更に伴い,注意事項5に,聞き取る英語が2回流れる問題と1回流れる問題があることと各問題において英語を流す回数を記載しています。
・注意事項6に,問題文を読むために,音の流れない時間もあることを記載しています。

以下は2020年度の入試結果から2019年度との動向の変化です。

【2020年度の国公立大学入試動向】

 九州工業大学と熊本大学工学部では、九州工業大学の受験者数は減少、熊本大学工学部の受験者数は増加という結果に。

 センター試験の平均点が下がったため、個別試験の配点が高い大学に人気が高まったと考えられる。(九大なども志願者増)

 2020年度入試では九州工業大学と熊本大学工学部の難易度がほぼ同じに。

 佐賀大理工は難化傾向、鹿児島大工は易化傾向が見られた。

 鹿児島大 北九州市立大は難易度が安定

 宮崎大は隔年現象が見られ2020年度は易化傾向に。

 佐賀大経済は2019年度難化、2020年度やや易化。

 入試動向は前年の入試結果から変化していきます。

 共通テスト受験後の平均点なども動向に大きく影響します。

 今年の動向も確認すべきですが特に共通テスト初年度+コロナ感染症の影響でどうなるか全く予想できません。上にも書きましたが、状況によって出願校や併願校を数パターン考え慌てないように準備をしましょう。

【2020年度の私立大学入試動向】

 九州産業大は2018年度から実質倍率が2年連続増加。久留米大、久留米工業大も同様に競争が厳しくなっている。

 福岡大学は実質倍率は安定。

 2020年度の入試動向から考えると、九産大や久留米大を滑り止めにと考えるのは危険。本気で過去問などを解く対策を行いましょう。 そろそろ各大学の募集要項がインターネット上で確認できるようになっています。受験科目の変更や、「科目内で一部単元を出題しない」、「出題範囲は例年と変わりなく全範囲」などと発表になっています。確認を怠りなくお願いします。

 

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