特集/センター試験/2019年12月号
セミナー通信2019年12月号 記事
特集 センター試験
1 試験中の心得~落ち着いて、持てる力を出し切ろう
1.トイレは早めに
2.携帯・時計のアラーム解除を忘れていないか確認
3.試験監督の指示に落ち着いて耳を傾ける
4.受験番号、氏名、解答科目など記入・マークミスや洩れに気をつける
5.解答は問題冊子に忘れずに転記
*出願校の検討には、自己採点した得点が欠かせません。転記ミス や転記洩れにも気をつけること。
6.「地歴公民」「理科2」を2科目受験する場合、解答科目の解答順に気をつける。第1解答科目、第2解答科目で受験する科目は、原則試験前に決めておく。
2 センター試験4つの注意事項
1.試験当日は受験票の受験教科名欄に「○」が表示された教科(登録した教科)以外を受験することはできない。万一、登録していない教科を受験しても、その教科は採点されない。
2.「地理歴史、公民」の受験科目数と「理科」の科目選択方法(A~D)は、試験当日に変更できない。さらに、「地理歴史、公民」と「理科2」の試験時間において「2科目受験する」と登録した場合、試験当日に1科目のみ受験とすることは不可。このため、遅刻者の試験室への入室限度(「地理歴史、公民」は午前9時50分、「理科2」は午後3時50分)までに入室しないと、後半の第2解答科目を含めて受験できなくなる。なお、第1解答科目のみを受験して、途中退室することもできない。
3.受験する教科によっては、「倫理」と「倫理、政治・経済」や「数学I」と「数学I・数学A」のように類似の名称の科目が同一の問題冊子に編集されている。解答する科目が掲載されているページを間違えないように、よく確認すること。
4.「地理歴史、公民」「理科1」「理科2」については、選択した科目のマークミスが生じやすいため、解答用紙の解答科目欄の「正しいマーク例」と「不適切なマーク例」を示している。誤ってマークした場合は適切に採点されず、場合によっては個別学力検査の出願資格を失う場合もある。
3 トラブル発生!こんなときどうする?
1.試験直前に受験票を紛失した!忘れた! ⇒ 受験する試験場の「試験場本部」に行こう
試験直前に受験票・写真票を紛失してしまった場合(再発行が間に合わない場合)、早めに試験場に行き「仮受験票」「仮写真票」の申請をすれば受験できます。学生証又は身分証明書(持ち物チェックリストの3)と写真(縦4cm×横3cm)3枚を持参するようにしましょう。当日、自宅や宿泊先に受験票を忘れた場合も同様です。取りに戻ると遅刻してしまうかもしれません。とりあえず試験場に向かいましょう。
2.遅刻しそう!(遅刻してしまった!) ⇒ とにかく試験場へ
試験開始時刻後20分以内なら入室が認められます。あきらめずに試験場に向かいましょう。ただし、英語リスニングは、試験開始時刻(17時10分)までに入室していないと受験できません。また、「地歴公民」「理科2」を2科目受験する場合、第1解答科目開始後20分以内に入室しないと、後半の第2解答科目も受験できません。時間に余裕 を持って試験場に向かうことが大切です。なお、悪天候などにより公共交通機関に遅れが生じた場合、試験時間の繰り下げを行うことがあります。このような 場合は、「問い合わせ大学」に電話して指示を仰ぎましょう(電話番号は受験票に記載されています)。
3.体調を崩し、受験できなかった時 ⇒ 追試験を申請しよう
病気や負傷、その他やむを得ない理由で試験を受験できなかった場合、追試験が受けられます。追試験は1月25日(土)・26日(日)に実施されます。 追試験の受験許可の単位は、2日分の教科(科目)または1日分の教科(科目)です。1教科(科目)でも受験すると、 その試験日に実施される他の教科(科目)は追試験の対象になりません。たとえば、午前中は受験し、午後は体調不良で受験しなかった場合、午後の教科・科目のみ追試験を受験することは認められないので、注意しましょう。追試験の受験には、受験票に記載されている「問い合わせ大学」に電話で申請し、許可を受けることが必要です。申 請受付時間・申請方法は、受験票に同封されてきた「受験上の注意」に記載されています。追試験の申請が必要に なった場合は、そちらで詳細を確認しましょう。
4 試験直前 心を落ち着かせる方法
① 深呼吸を行う
深く呼吸をすると、副交感神経が活性化されてリラックスできるので、落ち着きやすくなります。ちなみに深呼吸するときは、最初に4秒鼻から息を吸って、その後7秒息を止め、最後に8秒数えながら息を吐きだす「4・7・8呼吸法」がおすすめです。深呼吸以外にも、ガムを噛むことでリラックスしやすいので、心を落ち着かせる方法としておすすめです。
② 別のことを考える
気を紛らわせるために全く関係ないことを考えるのも、心を落ち着かせる方法の一つ。買い物などの身の回りのことを考えるだけで、それまで考えていたことを忘れて、気が付けば落ち着いているかもしれません。
③ 温かい飲み物を飲む
寒いときは、どこか緊張して不安を感じやすいもの。心が落ち着かない時は、温かい飲み物で体をあたたかくするのもおすすめです。
*ハーブティーやカモミールなどカフェインが入っていないものを。
④ なるようにしかならないと腹を括る
「なるようにしかならない」と腹を括ることでモヤモヤもなくなり、いつもの自分を取り戻しやすくなるはず。
⑤ 癒し効果のある音楽を聴く
心を落ち着かせたいとき、音楽も大きな効果を発揮してくれます。
ここでおすすめの方法
(試験会場でできますが、少し前から就寝前に練習しておくといいです。)
①「呼吸に意識を集中する」
深く息を吸い込み、体全体にいきわたらせてから吐き出します。このとき、呼吸に意識を集中させることが大切。考えることが多すぎる生活の中で、一つのことに集中することで気持ちをリラックスさせることができます。あらゆる思考を一旦ストップして、ただ呼吸を繰り返します。
②「力みと脱力を繰り返す」
全身に思いきり力を入れた後、死んだように脱力 を繰り返すだけです。まず全身に力を入れます。人の筋肉は400種類以上あるので、すべての筋肉に力を入れるのは困難ですが、そういうイメージで力を入れます。
・手足は、ぎゅっと強く握りこぶしを作る。
・肩は、耳に近づけるように力を入れる。
・目元・口元・首元にも力を入れる。
・腕・太もも・腹筋にも力を入れます。
・全身に力を入れ続けた状態を5秒間ほど維持した後、一気に全身の力を抜きます。力を抜くときは、止めていた息を大きく吐きます。
これを数回繰り返します。
体はほとんど動かしていないにもかかわらず、筋トレ直後に似た開放感があります。 意図的に緊張とリラックスを作り出すことで、交感神経と副交感神経を交互に刺激できます。